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素田黄趣向作

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Kifu for Java は柿木義一氏の著作物です

第1図

第1図

第1図より
15歩、同玉、37馬、26銀(イ)同馬、14玉、36馬、25銀(ロ)
にて第2図。

われわれの作品では珍しい趣向作。
その当時、詰将棋パラダイスの大学を達磨博士という筆名で
近藤郷氏、素田黄氏、とわたくし(首猛夫)の三人で始めたが
後半はほとんど近藤氏に任せっぱなしになっていた。
その最後の選題のときに作った作品。
(イ)のところ、26桂合は、同馬、24玉、16馬、25桂、同馬、23玉、
35桂、32玉、42香成、同玉、43銀、53玉、54銀成、62玉、52馬、72玉、
84桂、83玉、94銀以下詰み。

第2図

第2図

第2図より
同馬、23玉、14馬(ニ)同玉、23銀、15玉、24銀、16玉、
25銀、27玉にて第3図。

第2図で、(ロ)の25銀合で桂合は、25馬、23玉、35桂、32玉、42香成、同玉、
43銀、53玉、54銀成、62玉、52馬、72玉、63馬、83玉、94銀以下詰み。
また、(ニ)の14同玉で、34玉は、35銀、同玉、36銀、34玉、35銀打、43玉、
44銀、34玉、24馬迄。
全体的にやさしい趣向手順となっている。
中合で銀を入手し、その銀を三連打して、舞台を作る。
舞台作りからはじめるという点に力を注いだ。
しかもそれを中合で入手して、かつ、同じ舞台で行うところが苦労した。

第3図

第3図

第3図より
28馬、26玉、38馬、27桂、同馬、25玉、37馬、26桂、同馬、24玉、
36馬、25桂、同馬、23玉にて第4図。

「銀のはしご」をかけて、2枚目の馬が動き出す。
馬が左に開くたびに、桂中合が必要となる。
実に簡単な原理だが、少しでも空間がずれると、余詰が生じる。
例えば、原図にはなかった玉方48と。
これを欠くと、第3図より28馬、26玉、38桂と打ってあっけない。
28馬、26玉、38桂、25玉、37馬、16玉、26馬の7手詰み。
これが見えなかったのだから、ひどい。

第4図

第4図

第4図より
35桂、32玉、24桂、22玉、14桂(A)31玉(ホ)にて第5図。

先にも述べたように、本作は余詰だった。
しかもその修正は困難を極めた。
何しろ、2筋の馬と香のコンビネーションが強力で、他の筋を消すのが大変。
しかも、わたくしを始め趣向作など作ったことがないので、最初は諦めていた。
桂を4枚入手して、これをどう使うのかが、見所。
(ホ)で14同香は34桂、同歩※、32桂成、同玉、14馬以下詰み。
(※13玉は、12桂成、同玉、13歩、同玉、24馬以下詰み。)、変化に備えて14桂、
同香と誘い出せばこれが質駒になる。
玉方これを嫌って31玉だが、42への接点が出来て収束に入れる。

第5図

第5図

第5図より
42香成、同玉、43銀、53玉、54銀成、62玉、52馬、72玉(へ)
にて第6図。

趣向の舞台の近くであまり駒数を使わず、きれいに収束したいのだが、
前述したように、余詰筋が錯綜していては、そうも言ってられない。
左辺へ遁走する順を作り出し、そこで「差」を出さなければならない。
これは長編詰将棋のコツみたいなもので、もちろん「釜」の中で収束が
可能ならそれが一番だろう。
(へ)で52同玉は、43桂成、61玉、71金、51玉、63桂、62玉、53成桂迄。
盤面72歩もこういうときのうまい配置で、変化に役立つが、収束図では
消えていて、あまり重たさがない。

第6図

第6図

第6図より
63馬、82玉、83歩、92玉、84桂、83玉、94金、82玉、72馬、91玉、
92桂成、同玉、83金、91玉、82金まで61手詰。

とにかく、収束は盤面95歩を置いただけで成立したのは運がよかった。
修正する際に、おそらく50くらいのパターンを考えてはつぶした。
コン君の力がなかったら、わたくしには到底修正できなかっただろう。
右側に、桂が残り、「釜」の中での収束が果たせなかった点。
いろいろ不満はあるものの、馬を使っての収束と、破綻なく修正できた点。
それで我慢していただくよりほかにないと思う。
特に、一筋の12歩・13香の発見が本作の修正を可能にした。
全体的に趣向作としては及第点ではなかろうか。